私たち日本母子ケア研究会では「ラクで楽しい母乳育児」をめざし、様現職々な視点から母乳育児支援について探求しています。
  母乳分泌が十分であるにもかかわらず、泣き止まない子どもに困惑し、人工乳を補足する母親や、繰り返す乳房 乳頭のトラブルに苦しみ母乳育児をやめたいと悩む母親に出会います。私達はこのように辛い思いをしている母親に寄り添い、その原因を除去するよう試行錯誤を繰り返しています。
 しかし、母乳育児がラクに行えるかどうかは、母子双方に視点を当てて援助する必要があります。シンポジウムでは、その育てにくさの要因と援助について、事例を通して検討したいと思います。
  また、教育講演では、赤ちゃんの呼吸の研究をされ、ユニークな治療法で呼吸の改善に成果をあげていらっしゃる山西クリニック院長 山西敏朗先生をお招きし、耳鼻咽喉科医のお立場から、乳幼児から小児の呼吸の問題、母乳育児が困難となる要因とその治療法などについてお話を伺いたいと思います。
どうぞ、みなさまお誘いあわせの上ご参加下さい。
日本母子ケア研究会会長 伊東厚子


第13回学術・実践報告会

日時 平成24年6月24日(日)
会場 横浜桜木町 はまぎんホール ヴィアマーレ
対象 看護師、保健師、助産師 等 医療従事者
参加費 事前申込み<6/15まで>¥10,000(年会費込み)  当日申込¥12,000(年会費込み)
詳細は裏面(申込み用紙)をご参照下さい。
*6/16以降の申込は当日扱いとなりますのでご注意下さい
 


プログラム

09:40〜 開場 受付
10:00〜 開会
教育講演 「今、子供たちの呼吸が危ない」
      〜哺乳障害、いびき、睡眠時無呼吸症、舌癒着症治療を通して〜
医療法人社団朗(ほがらか)会  山西敏朗先生
耳鼻いんこう科 山西クリニック
12:00〜 休憩
13:15〜 第13回総会
13:30〜 シンポジウム
  コーディネーター 小山自然育児相談所 伊東厚子
当院における苦痛のない吸啜に向けての援助」
(“舌下膜”切除に焦点をあてて)
                くまがい産婦人科  和田 美智代
あなたならどうする?母乳育児が辛いと感じた母親へのケア」
           母子ケアルーム・しばちゃん  柴田 美知子   
育てづらさと乳房のトラブルを体験して」
〜母親であり助産師として〜
               ワイズレディスクリニック  梅原 由里
「すこやか助産院の実践から」
〜パルスオキシメーターを使って〜
                  すこやか助産院  松本 富美子
16:00 終了


「教育講演」


「いま、子供たちの呼吸が危ない」
〜哺乳障害、いびき、睡眠時無呼吸症、舌癒着症治療を通して〜

医療法人社団朗(ほがらか)会
耳鼻いんこう科 山西クリニック 理事長
山西敏朗
【 概 要 】

人間は哺乳類である。乳児が母乳を飲むのは当然のことのはずだ。
しかしながら、日常診療をしていると母乳育児に苦悩を感じている母親達が少なくない。
なぜ我が子が飲めないのか、なぜおっぱいトラブルがたえないのか、明確な答えが得られないまま母乳育児を断念している。
原因の一つに子供達の舌癒着症がある。 これにより呼吸が苦しく感じると子供達は哺乳を放棄する。呼吸に問題が生じると、睡眠時無呼吸症候群やイビキをきたす。
するとやがて舌癒着症の子は、学習障害、多動性、家庭内暴力、不登校などをきたす。
児が母乳を飲めない、育てにくい、寝てくれない、カンが強い、扁桃やアデノイドが腫れやすく風邪をひきやすい等々、舌癒着症に基づく症状は多岐に及ぶ。最悪のケースは突然死である。
一刻も早く、今、子供達の呼吸が危ないことに気付くべきである。

【プロフィール】

医療法人社団朗(ほがらか)会
耳鼻いんこう科 山西クリニック 理事長
医学博士  日本耳鼻咽喉科学会認定専門医  日本気管食道科学会認定専門医
1965年  東京都生まれ
1994年  日本大学医学部卒業
1994年〜 東京大学医学部産婦人科学教室入局
1994年〜1995年  国立霞ヶ浦病院(現霞ヶ浦医療センター)勤務 
1995年〜1996年  社会保険中央総合病院勤務
1996年  産婦人科の診療体制に疑問を生じ、また多くの分娩でチアノーゼの治らぬ乳児をとりあげた経験から原因を知るため、東京医科大学耳鼻咽喉科学教室へ転科す。
1998年 厚生中央総合病院勤務
2003年〜2005年 板橋中央総合病院耳鼻咽喉科部長
2005年〜2006年 高田馬場桑島耳鼻咽喉科医院 副院長  向井将医師により舌癒着症治療に関し師事。
2007年〜 現職
1997年長女誕生。哺乳障害のため母親が乳腺炎を繰り返した。チアノーゼ、湿疹、いびき、無呼吸症あり。
故山西みな子氏より長女の舌癒着症を指摘された。すぐに舌癒着症手術を施行。2歳半まで母乳育児をした。
2002年次女誕生。やはり舌癒着症のため手術。3歳8か月まで母乳育児をした。
2007年三女誕生。もちろん舌癒着症であったため手術。4歳2か月まで母乳育児。

花粉症をテーマに研究もしており、テレビ、ラジオ、新聞、雑誌などでも活躍中。
著書 花粉症の長期戦略と短期療法(小学館文庫)   花粉症ふっとばしカタログ(幻冬舎)
   
安全と健康(中央労働災害防止協会)にて2008年〜2009年まで健康をテーマにエッセイ
『知ってるつもり?からだの不思議』執筆。花粉症治療はもちろんのこと舌癒着症に関しても掲載。





シンポジウム
「当院における苦痛のない吸啜に向けての援助」
(“舌下膜”切除に焦点をあてて)

                くまがい産婦人科 和田美智代

  当院はBFHであり、90%を超える完全母乳率を維持している。母に苦痛を与えずに、母乳育児を行うには、児の吸啜は重要な要素となる。
当院では、舌の下の薄い膜があり、吸啜の妨げになると
  判断した、1〜2割の児に対し、その薄い膜を数ミリ、ハサミで切ってあげている。すると、児の舌の動きが良くなり、乳頭痛の軽減につながり、母乳育児が成功しやすくなるという印象を持っている。
当院で行っているその様子を紹介する。。

<プロフィール>

1989年   旧大分県立厚生学院保健助産学科卒業 
旧緒方町立国保総合病院助産師として就職
1992年  同院退職、
くまがい産婦人科助産師として就職
2007年  同院師長となり、現在に至る

 ・看護師  
 ・保健師 
 ・助産師
 ・イトオテルミー療術師
 
「あなたならどうする?
母乳育児が辛いと感じた母親へのケア」

         母子ケアルーム・しばちゃん 柴田美知子

  母乳育児が辛いと訴える原因の多くに、母親の乳頭異常や乳房トラブル、あるいは児の反り返り等による授乳困難があげられます。母親側の原因を改善させたり、べびぃ整体を取り入れたりしても尚、乳頭(輪)部の痛みや、上手く吸わせ られないと訴えるケースが稀にあります。そのような事例に対してどのようなケアが最善なのでしょう?
  今回私は児の口腔内の状況に注目し、処置後に母乳育児が楽しくなった母親の2事例を報告します。

<プロフィール>

1973年  岐阜県立衛生専門学校保健助産学科卒業
       その後保健師として、保健所・役場に勤務
1981年  県立岐阜病院(現岐阜県総合医療センター)
       に助産師として勤務
2005年  同上退職
       7月に母子ケアルーム・しばちゃん開業、
       現在に至る

  ・岐阜市母子訪問指導嘱託員
  ・NPO法人母子整体研究会賛助会員
  ・不妊カウンセラー
  「育てづらさと乳房のトラブルを体験して」  
      〜母親であり助産師として〜

             ワイズレディスクリニック 梅原由里
 
  寝かせると泣くので一日中抱っこしている。反り返ってまぁるく抱っこできない。乳腺炎を繰り返す・・・。初めての育児は色々なことがありました。
「なんとなく育てづらい・・・ でも自分だけが大変なわけじゃ  ない!そんなこと口に出してはいけない。」と思って過ごし  てきました。実はそれらの症状には思いがけない原因が隠れていたことを知るのです・・・


<プロフィール>

福島県立医科大学看護学部卒。
卒業後は埼玉県川口市立医療センターでハイリスク
妊産婦のケアを学ぶ。
その後自然分娩やフリースタイル分娩を学ぶため
済生会宇都宮病院へ転院。
現在は、埼玉県幸手市にあるワイズレディスクリニックで
これまでの経験を生かしつつ、育児をしながら新しい分野
の勉強にも取り組んでいる。
 
「すこやか助産院の実践から」
     〜パルスオキシメーターを使って〜

                 すこやか助産院  松本富美子

『乳房や乳頭のトラブルのため母乳育児が辛い』 また、『赤ちゃんが何故だか育てにくい』という訴えが、母と子をケアしても改善しにくい場合は、赤ちゃんの呼吸に問題があることがあります。
すこやか助産院では、パルスオキシメーターを使用して授乳中の赤ちゃんの血中酸素飽和度を測定しています。
その結果、血中酸素飽和度が低い場合は、その数値を母親に示し、呼吸の問題を解決していただける医療機関の受診を促しています。受診後、育てにくさや乳房乳頭のトラブルが改善した事例についてご報告いたします。

<プロフィール>

東京医科歯科大学医学部附属看護学校卒業
聖母助産婦学院卒業
東京医科歯科大学病院、聖母病院産科病棟勤務
結婚出産後、企業の両親学級。荒川区、江東区内保健所
にて所内業務補助、新生児訪問。八千代助産院、看護大学
非常勤講師などを経て、日本赤十字看護大学大学院看護
学研究科 国際保健助産学専攻修士課程修了。
現在はすこやか助産院(江東区亀戸)に勤務。

 ・看護師 ・助産師



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